「家をリフォームしたい!」ローンに補助金、安くする方法までお金の準備をご紹介!
目次)
・リフォームを考えるなら目的をしっかり決めよう
・リフォームが必要な箇所・費用・修繕周期
・お金のねん出方法
リフォームローン
住宅ローン
リバース60
補助金
・業者の選び方と費用の抑え方
この前、友達のおうちに遊びに行ったんだけどリフォームをしたみたいで、とってもきれいで快適だったのよ~。うちもリフォームしたくなっちゃった!
確かにうちもちょっと古くなってきたところがあるしリフォームは魅力的だよね。でもやっぱり費用はかかる訳だし簡単には考えられないなぁ…。
せめてキッチンだけでも…。だけど、そもそもリフォームって何から始めればいいのかしら?
マネ娘ママの気持ちはよーくわかるニャ!新しくてきれいなキッチンやお風呂は魅力的ニャ。でも、もちろん安くはないものだからよく考える必要があるニャ。今回はリフォームとその費用について話していくニャン!
住まいを長く維持するためのリフォーム
リフォームとは、住宅購入時により近い状態を維持することで、自宅で快適に過ごし続けることができたり、資産価値を下げないためにするものです。
最近はリノベーションって言葉もよく聞くわよね?
リノベーションは、住宅購入時よりもグレードアップしたり、間取りを変えたりなど資産価値を高めるものニャ。今回は、住まいをより長く維持し続けるためのリフォームに絞って紹介するニャ!
最初にリフォームの目的を考えよう
リフォームと言ってもあまりにも漠然としていてどのように進めていけばいいか悩みますよね。
その悩みを解決するためにまずは、「なぜリフォームしたいのか?」その目的を明確にしましょう。リフォームの種類や価格は多岐にわたり選択肢も多いもの。目的が明確であれば、何をどうリフォームするかの優先順位、リフォームの内容や予算も立てやすくなります。
目的を考える時のキーワードは「直す」「見直す」の2つ。これを考えるとより具体化するニャ!
「直す」とは、老朽化によって不具合がある箇所を直すリフォームです。
例えば一戸建てであれば、雨風にさらされる家の外側や水回りは老朽化しやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。マンションであれば、部屋の設備が中心になりますので、老朽化しやすい水回りの更新を考えます。
「見直す」は、家族構成が変わったり、年齢を重ねてきたりという「くらし」の変化がきっかけになります。あるいは古いものを新しくするという考え方もあります。
例えば、老後も快適に暮らせるように段差をなくしたり手すりを付けるなど、バリアフリーにしたり、省エネを目的として窓を断熱サッシに変えるなどの見直しが考えられます。
私の希望の「新しいキッチンに換えたい」は「見直す」に入りそうね。
目的を定めるために参考にできるものはあるかな?
具体的なリフォーム箇所とその修繕の周期やかかる費用が参考になるから、これから見ていくニャ!
リフォームに必要な箇所、費用、周期は?
リフォームは、マンションか一戸建てかによって、リフォーム箇所やお金のかかり方が異なります。
リフォーム箇所とかかる費用、修繕の周期が書かれている、国土交通省の資料が参考になるニャ。
出典:国土交通省 一部抜粋
マンションの場合は、専有部分のみなので、リフォーム箇所は主に水回りの設備や壁紙、床など。マンションの外壁や屋根、ベランダなどの共有部分は、マンションの住人が修繕費を出し合って管理組合により改修工事が行われます。
一方、一戸建ては、家の内部の他、外壁や屋根、車庫、庭など家の外部も自分で維持管理する必要があります。
かかる費用と修繕の周期を知って、リフォーム資金の準備とどのタイミングでリフォームするのかを計画するニャ!
住宅ローン?リフォームローン?お金のねん出方法
一番気になるのがやっぱりお金なんだけど、どうやって準備したらいいのかな?
資金の準備方法としては、コツコツと積立てて準備をしたり、手持ちの金融資産を融通したりします。必要であれば借入れや、可能であれば親などに資金援助してもらうことも検討しましょう。
トイレの水が流れにくい、お湯が出なくなるなど急な故障や不具合が起こり、生活に直ちに支障が出る緊急性の高い修理、交換などは手持ちのお金でまかなうことになるニャ。
高額になる大規模なリフォームは、計画と準備が必要そうね。
国土交通省の令和2年住宅市場動向調査によると、リフォーム資金は平均181万円で、約85%の人がローンを組まずにリフォームを行っています。多くの人は、準備した自己資金でリフォームを行っているようです。
リフォームの自己資金は、コツコツと積立てておくのが理想ですが、手持ちの金融資産からどれだけ融通できるか、もポイントです。リフォームの他に必要な資金、例えば老後資金や、教育資金なども考慮して計画しましょう。
でも、みんながすべてのリフォーム資金を準備できるというわけではないよね?
資金が足りないときはローンの活用も検討するニャ!
リフォームローンと住宅ローンの違い
リフォーム資金を調達するローンには、リフォームローンと住宅ローンがあります。それぞれの特徴を理解して、返済計画をしっかりたてましょう。
リフォームローンと住宅ローンの一般的な違いを表にまとめたニャ。
リフォームローンは借入金額が住宅ローンよりも低額で返済期間が短期だね。
リフォームローンは、自動車ローンなどと同じ目的ローンだから、審査が早くて担保もいらないニャ。だから住宅ローンと比べて諸経費がほとんどかからないニャ。ただ、担保がいらない分、金利が住宅ローンより高くなってるニャ。
リフォームに住宅ローンを活用する場合は、多くの資金を長期間借入れできるのがメリットですが、団信の加入や担保が必要になります。住宅ローンを数十年返済した後に、改めてリフォームのため住宅ローンを組むことになる場合、注意しなければならないのは住宅自体も数十年たっているということ。住宅の担保価値、返済能力や健康状態によっては借入れできないかもしれません。
それに長期に借りられたとしても、「完済するまで住み続けるのか?」「収入が年金生活に代わっても返済を続けられるのか?」「生活資金は足りるのか?」という返済計画とライフプランを慎重に検討する必要があるニャン。
60歳以降にリフォームをする際には、利用できる住宅金融支援機構の「リバース60」を検討しても良いでしょう。
比較的大規模なリフォームに対応でき、返済は利息のみ、元本は所有者の死亡後に相続人が家を売却するなどして返済する仕組みです。家を継ぐ人がいない場合の活用は有効ですが、家を継ぐ予定がある場合は、他の相続人と所有者の死亡後の返済について事前に打ち合わせをしておきましょう。
リフォーム資金の準備をするときは、他の必要資金を考慮しながら、借入れも上手に利用するニャ!
補助金も上手に活用!
リフォーム箇所を検討する際に補助金制度を知っておくと、お得にリフォームできる事があります。
代表的な補助金制度は、長期優良住宅化リフォーム補助制度です。
補助金対象のリフォームの種類の中には、ユニットバスの交換や断熱サッシの交換など身近なリフォームもありますし、バリアフリーなどの改修も併せて活用できます。
他にも自治体独自のリフォーム助成制度もありますので、自分が住んでいる自治体の補助金制度も確認してみましょう。長期優良住宅化リフォーム補助制度と併せて活用できるリフォーム工事の場合は補助金額が増えます。
補助金制度は補助金が出る「条件」があって、さらに補助金対象の設備、製品等が定められているニャ。工事が始まってから、補助金対象の製品じゃなかったから補助金がもらえないということもあるから、リフォーム会社には、見積りの段階で補助金を利用したいことを伝えることが大切ニャン!
できるだけ安くしたい!費用の抑え方
費用はできるだけ抑えたいんだけど、何か良い方法はない?
その気持ちは十分わかるけど、リフォームの場合、目先の工事代金を安くすることだけを考えるんじゃなく、「住みよい状態をなるべく長く保つことが結果的に費用を抑えることにつながる」という意識が大切ニャ。
確かに!ということはリフォーム会社とは長いお付き合いになることが考えられるわね。
だからリフォーム会社の選び方はとっても重要ニャ!
リフォーム会社は施主の希望に耳を傾け、その土地の風土や家の構造等にあったリフォームの提案をしてくれる信用できる業者が理想ですが、たくさん存在する業者から選ぶのは難しいですよね。なので、最初にリフォームをする際には、複数の業者に見積もりをとると良いでしょう。
とはいえ、見積りをとるのもどこを選んで良いかわからない人もいると思うから、リフォームを手掛ける業者の種類をまとめてみたニャン!
リフォームの目的やリフォーム箇所が明確になったら、例えば、地域密着型と全国対応の大手など異なる種類の会社で見積りをとってみると良いでしょう。
業者ごとに得意としているジャンルがあるので、HPなどで施工例などの情報収集をしましょう。また、近所でリフォーム工事をしている業者名を確認してみたり、知り合いからの口コミなどの情報収集もしてみましょう。
国土交通省の令和2年住宅市場動向調査によると、施工会社に関する情報収集の方法としては「以前から付き合いのあった業者」についで「知人からの紹介」が2番目に多いニャ。
なるほど。すでに知っている業者さんや、知っている人からの紹介だったら安心できるわ!
自分なりの「取引のしやすさ」のポイントを決めるのが大事。最終的には取引しやすさが業者への「信頼」につながります。
例えば、
・こちらからの要望を正しく理解してくれる
・素人からの質問を嫌がらず、回答の説明がわかりやすい
などです。
困ったときに相談できる、かかりつけ医のような信頼できる業者と長くお付き合いをしたい、いう方はアフターサービスなどもしっかり確認するニャ!
業者選び以外に費用を抑える方法
他に費用を抑えるためには、商品や設備の選択に一工夫してみましょう。
例えばユニットバスなどの水回り設備は、最新の商品ではなく一つ前の型落ちの製品を検討したり、家族が減った後のキッチン交換の際は、収納が少なめのものにしたりすると価格が下がります。
介護者が家族にいる場合で、トイレや玄関をリフォームする際には、バリアフリーも検討すると、上記補助金に加えて介護保険が利用できるニャ。
介護保険の住宅改修の利用は、例えば段差をなくす工事や手すりを付ける工事など介護保険適用の工事代金に対し介護保険からの給付があります。
主に一戸建ての場合ですが、リフォーム工事そのものの費用の他に、足場の費用があります。
大規模工事となる外壁や屋根のリフォームに必要な足場は、立地条件等で価格が変わることがあります。3階建て、隣との間が狭い、接道が狭くトラックが家に横付けできない、段差や崖に面している土地などは通常よりも高くなります。
できるだけ安くしたいということでしたら、1回の足場設置でできるよう外壁と屋根は一緒にやるということも費用を安く抑えられる工夫となります。
リフォームを行うためには予算と、リフォーム箇所の優先順位決めが必要ね。
特に多額の費用がかかるリフォームを検討するときは、自宅でこの先どんな暮らしをするのかを想像して計画、準備する必要があるニャ。
リフォームの内容は子どもの成長や、親の介護、自分たちの働き方や老後のくらしなどが関わってくるから、くらしの変化に合わせて適切なタイミングで考えることが大切ニャ!
うちは娘2人だから、今後は夫婦2人だけでの生活になっていくし、まだ早いとは思うけどバリアフリーとかも考えて良いんじゃないかしら。
でも、古くなったキッチンもお風呂もマネ娘とマネ娘妹との思い出が詰まってるから、全く新しいものに換えるのはなんだか寂しいなぁ。
その気持ちはわからなくないけど、思い出よりこの先の私との生活を優先してよね!
女性は過去より未来が大事って言う俗説はホントなのかもしれないニャ…
株式会社ライフプラン相談研究所 取締役
お客様の想いを聴き、そば寄り添いライフプランを実現する相談をモットーとする。 現役世代は家計管理の視点からのファミリーライフプラン、リタイア後は、リスクを考えた安心ライフプランを専門とする。 10年来地域福祉に携わっていることから、高齢者の介護、成年後見、住み替え等の実務経験豊富。 代表理事を務める一般社団法人ウーマンライフパートナーでは、女性支援の活動を行っている。